神は華に華は神に

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『その通りだ。だが、ユイリカの住民達は神と同等の力があるのだから自分達は神と同じような立場であると思い、アリアスも自分達と同じ立場だと考えたんだ。神と同等と言っても世界神になっていないそこら辺にいる神と同レベルの力なだけで、天上最高神であるアリアスの足元にも及ばない存在だったのにな。まぁ、とにかくユイリカの住民達は同じ立場であるはずのアリアスが自分達の上に立っているのは可笑しいと思いアリアスを倒そうとしたんだ。そして、アリアスにとってそれはとても愚かで許しがたいことだった』 「そうですね。自分の力を過信して、くだらない理由で自分よりも強い者に挑むなんて愚か過ぎますよ。自分と相手との力量さも理解できない三下のくせに」 ユーリは冷めた表情と声でそうはき捨てた。 『・・・あまり欲は無く、プライドが高くて、基本的には何事にも無関心だが一定のラインを超えると容赦が無い。本当にアリアスの生まれ変わりって感じだな。まぁ、今ユーリが言ったのと同じ理由でアリアスはユイリカの住民達に対して怒り「怒った訳ではなく『実に愚かだ』と呆れたんだと思いますよ。どうやら前世の私と今の私の性格はほとんど変わっていないみたいですから」 ユーリにとって怒ったのか呆れたのかは大きな違いのようで話している途中に割り込んでまで訂正をした。 .
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