神は華に華は神に

4/12
51人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
『そうかもな。アリアスが軽蔑したり呆れる姿は見たことあるが怒ったところは見たこと無いし。それで、話しの続きだがアリアスはユイリカの住民達に呆れてユイリカを放棄したんだ。そしてユイリカは崩壊へと進んでいった。異常気象により作物は育たず、国家間の連絡すら取れなくなり多くの生き物が死に始めた。そんな状態になってから漸くユイリカの住民達は慌ててアリアスに許しを請うた。でも、自分達が危なくなった途端掌を返したように態度を変えてもアリアスが許す訳がない。アリアスはユイリカの崩壊が進んでいっても住民たちがどれほど謝っても沈黙を保ち続けた。そいて、ユイリカは滅んだ。直ぐに滅ぼすことをしなかったのは自分が創った核に問題が合ったことがそんなことになった理由の一つだと思っていたからかもな』 「いいえ、違いますよ。確かに責任は感じていたでしょうが、そうなったのはあくまでも住民達自身に問題があります。ユイリカを直ぐに滅ぼさなかったのはそのほうがより住民達に恐怖を与えられるからですよ」 『・・・どういうことだ?』 「一瞬で滅ぶより段々と周りの者が死に、いつ自分の番が回ってくるのか分からず恐怖で震える日々を過ごすほうがずっと辛いでしょう?だから、自然に滅ぶのを待ったんですよ。一定のラインを超えると容赦が無いって言うのは間違いですよ。容赦が無いどころじゃない、許さないと決めた者は徹底して追い詰めるんですよ。まぁ、あくまでも前世の私と今の私の性格がほとんど変わっていないみたいなのでそうだろうという予想で言ってるんですけどね」 .
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!