神は華に華は神に

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『何だよ気になるだろ』 「気にするな。それと、世界についてもう一つ付け加えておくと極稀にではあるが神が何もしなくても滅ばない世界もあるぞ」 『は!?嘘だろ!』 「本当だ。まぁ、それは本当に極稀にというか一つしか存在しないがな。まぁ、ともかく、世界は結構神から独立出来ているものだのなんぞ、分かったか?」 『ああ』 あっさり話しを逸らされてその事に気付いていないカイロス。ちなみにカイロスが話を逸らした時はアリアスは気付いていたが気付かなかった振りをしただけである。カイロスはアリアスにいいようにあしらわれている上に同じ世界神でありながらアリアスより知らないことが多かったりするのは決してカイロスが馬鹿なのではなく、天上最高神であるアリアスと世界を二つ持っていても普通の世界神であるカイロスとの格の違いであり、また、生きてきた長さのちがいである。カイロスの見た目は二十歳ぐらいでアリアスは一八歳ぐらいである。だが、実際の年齢はアリアスは軽くカイロスの五倍は生きている。神は神器(じんき)というものを体に宿して生まれきた天使の力が強くなるとなれるのである。天使の間は不老ではないので体が成長する。だから、神の見た目はその天使が神になって体の成長が止まった時の見た目である(一応、神は見た目を好きな年齢に変えられるがほとんどの者はそのままにしている)。だが、天使の寿命も長いので見た目の年齢かける三倍ぐらいが実年齢だ(つまりアリアスは五十四歳、カイロスが六十歳ぐらいで神になったということだ。ちなみに二人が神になった年齢は他の神に比べて異様に早い。これは持って生まれた才能と神器の差である)。だから、アイリスのほうが若く見えてもカイロスのほうがずっと若いので、アリアスがカイロスのことを友人と言いながらいじったり上手くあしらえたりするのは(今のところしていないが実はかなり子ども扱いしたりもしている)仕方がないのである。もう一度言っておくが決してカイロスが馬鹿な訳ではない。 .
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