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突如坂道から飛び降りたこちらの動きに付いて行けず、サングラス集団はそのまま大学の構内に突っ込んでいった。
この隙に狭い路地に逃げ込む作戦であったが張さんには別の考えがあったようだ。
張さんはバイクの後輪を滑らせて急停止を行い、素早く銃を構えた。
すぐに大学構内でUターンを行い、戻ってきたサングラス集団目掛けて張さんは三回の銃声を響かせた。
俺の射撃と違い、今度は三人のサングラス男は体をのけ反らせ、バイクから転落した。
張さんは一発も外すことなく三人を撃ち抜いた。
「ありがとう。助かったわ」
張さんはほっとした表情を浮かべ小さく笑った。
俺は絶対に張さんに逆らうまいと心に誓った。
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