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俺の会社の周りはビジネス街というよりはファッション街である。
ブティックやデパートが閉まる八時を回ると街はゴーストタウンの様に静まり返る。
それまでスケードボードやダンスの練習をしていた奴らも八時半頃にはいなくなっている。
それは通行人など眼中にないように一心不乱に練習をしていた奴らの、浅ましさを感じずにはいられない光景である。
なぜなら彼らの練習はまだ終わっていないからだ。
彼らは行き交う人に目もくれず、練習に明け暮れる。
刹那的な生き方をする夢を追い、社会に背を向けたダンサーたちだ。
だがその向けた背中は、社会の人たちに見てもらいたいらしい。
その証拠に彼らは八時半以降は人通りが消えたが明かりは消えていないこの一帯から、シャッターが閉まり始めている商店街へと練習場所を移している。
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