サヨナラしとしと

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「さようなら」といいました 未来も過去もいらないんです 貴方と過ごしたなんて 質の悪い妄想でした さようなら、私は帰ります 煙る景色の向こう側 雨を吸収しながら なんにもいらないの 貴方も記憶もいらないんです ついてくるなら本当にさよなら きっと何かがこぼれても 雨が流してくれます 貴方を憎んだのか愛したのか 曖昧な境界で揺れ動く あたしの心に晴れは来ないんです さようなら
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