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「……何かあんの?」
若干、俺は苛ついているかもしれない。
「太陽が、痛いの」
「は?」
髪色だけかと思ったら、頭も変わった奴かもしれない。
「要するに、太陽に当たってはいけないの」
「……病気の所為?」
「ええ。下手したら死ぬそうよ」
俺、殺人未遂じゃん。
「私はまだ軽いらしいから、簡単には死なないわ」
太陽に当たって死ぬ病気なんて、聞いた事ねぇよ。
聞いたとしても覚えてないかもだけど。
髪の色だけでなく、アインの存在すら薄く見えた。
「ところで、あなた、猟って何時までするつもりだったの?」
「んー気が済むまで。ほぼ初めて入る山だから、暗くなる前には帰るかな」
「銃と袋以外何も持っていない様に見えるのだけど、食事はどうするの?」
「……」
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