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「あ、レイミスさんだわ。ご機嫌よう」 「どちらへお出掛けで?」 道端で話し込んでいた村の少女達が、声を掛けてきた。 「何処って東の山に行こうかなと思って」 「狩りに行くのですか?頑張って下さいね」 「今日も素敵ですわ」 「ん、あぁ、ありがとう」 銃を背負ってる時点で狩りじゃなかったらヤバいだろ。 「村の東には厄を呼ぶ魔物が住んでいるので、気を付けてくださいね!」 去り際にそんな事を言われた。 銃を持った大の男が、魔物を怖がると思ってるのか。 そもそも、魔物なんて信じてない。 馬鹿。 何でよく話し掛けられるのか、一時は疑問に思っていた。 どうやら世間的に、村の中で俺は顔立ちが整っている方らしい。 雑貨屋のおばさんに聞いた。
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