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「病気だと言っているのに、悪魔だの魔物だの言われてるけど、あなた聞いた事無いの?」
「無いよ。仮に聞いていたとしても、人の話なんて覚えてないよ」
なんか今、鼻で笑われた気がした。
「いつも、何してるの?」
話を変える。
「別に。こうして外で本を読んでいるだけよ」
「さっきみたいな子供は来ないの?」
「いつも来るわ」
「……」
何と言うか、懲りないな……。
「絶対、鬱陶しいだろ。家に居た方が安全じゃないの?」
「何で私が負け犬みたいな行動しなきゃいけないの」
急にキレた。
やっぱ女って分からない。
「……あなた、猟に行かなくて良いの?」
「うん。誰に決められた訳でもないし」
もう少し、こいつと話したい。
女と話したいなんて、思ったのは自分でも意外だ。
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