2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
【麗人ヴァンパイア】
その、細い首筋に食らいつく
イマジネーションのカケラもない光景
滴る、赤い血液
君の喉元を垂れていく
その様は白い肌によく映える
美しい、
美しいよ我が君
時折私が加減をあやまり
君が立ってられなくなるほど吸ってしまう
そのときに見せる蠱惑的な表情は
血よりも私を逸らせる
夜になるたび欠かさず来てくれる、
そんな君が誰よりも恋しい
愛しいひと、我が君
君をさいごまで喰らいたい
最初のコメントを投稿しよう!