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相手がフッと笑う。
「変な名前だな」
その馬鹿にしたような言い方に少しムッとして、
「あんたはなんていうの」
と聞き返した。
相手の男は特に何の感情も見せず、
「俺か?俺は、相良憂介だ」
とさらりと答えた。
「知らないね」
「知らないだろうな」
「…てか、どうしてここにいるワケ?」
相良憂介とやらは、一見して真面目な普通の中学生に見えた。
そんな奴が、どうして授業をサボっているのか……。
彼は、にこりと笑ってこう言った。
「死にに来た」
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