学校はお好きですか?

7/21
前へ
/120ページ
次へ
相手がフッと笑う。 「変な名前だな」 その馬鹿にしたような言い方に少しムッとして、 「あんたはなんていうの」 と聞き返した。 相手の男は特に何の感情も見せず、 「俺か?俺は、相良憂介だ」 とさらりと答えた。 「知らないね」 「知らないだろうな」 「…てか、どうしてここにいるワケ?」 相良憂介とやらは、一見して真面目な普通の中学生に見えた。 そんな奴が、どうして授業をサボっているのか……。 彼は、にこりと笑ってこう言った。 「死にに来た」
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加