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放課後。
一人の少年が、屋上でフェンスにもたれて座り込んでいた。
その手には一枚の手紙があった。
少年はその手紙を見ながら、何度目かの大きなため息をついていた。
「…また今日も言えなかった」
少年が手紙を開くと、そこには自分が昨夜書いてきた文字があった。
「そもそも口じゃ言えねえからって、今どき手紙は無いよな」
自嘲気味なセリフを吐きながらまた、ため息をつく。
「むしろマジで渡してたら、ただの笑い者だわ」
そう言いながら自分でも少し笑っていた。
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