飛べ

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少女は少年の答えを聞くこともなく続ける。 「本当は諦めるつもりだったんだ。でもね、帰るときに屋上に見えたんだ。――私の風が」 少女はそれから一呼吸おいて覚悟を決めた。 「そして気づいたらここに来てた。だから―――私の風になって、紙飛行機を飛ばしてくれませんか?」 そして、最後に一言。 「…好きです」
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