悪夢

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仕事場の最寄りの駅で降りた俺が時計を見ると淳太くんと待ち合わせした時間まで30分以上あった。 『コンビニで時間つぶすかな~』 なんて独り言を言いながら俺は足を進めた。 「す、すみません…今日これだけしか持ってなくて…」 そんな俺に聞こえてきた消えてしまいそうなか細い声。 その声は路地裏からやった。 声のする方へ歩み寄ってみると気弱そうな中学生相手に2人の高校生がカツアゲをしとった。 俺の性格上、そんな現場を見てしまったら知らん振りなんて出来るはずもなく 『高校生が中学生相手になにしとんねん。』 「あ?関係ない奴は引っ込んどけや!」 『ほら、もう大丈夫やから早よ家帰り?』 「あんた何してくれてんねん!」 『お前らな~あんな事して楽しいか?そんなに金欲しけりゃ働けや!』 「お説教なんか聞きたくないんじゃ!」 そう言って高校生は俺の胸ぐらを掴んできた。 『待て待て。俺、喧嘩はしない主義なんや!』 「そんなん知らんわ。邪魔やから消えろ言うとんねん!」 『いっ…』 そう言って俺の腹にパンチを食らわせてきた。
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