メリーさん

2/2
前へ
/121ページ
次へ
「私、メリーさん。今、駅にいるの」 俺のアパートの窓から駅が見えるので何気なく見てみると、駅の公衆電話から とてとてとアパートと逆の道へ駆けてゆくメリーさんが見えた。 「・・・えぅ・・・・私・・・、メリーさん、ぐすっ・・・、私今どこにいるの?」 メリーさんは世話の焼けるやつだった。 俺はメリーさんに取り付けてある発信機の信号を頼りに迎えに出た。 今日は帰ってきたら暖かいシチューを作ってやろう。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

466人が本棚に入れています
本棚に追加