メリーさん2

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次の日のある日、俺は午後になったあたりから体に妙な違和感を感じていた。 しかし霊感の「れ」の字もない俺は、体調でも崩したか程度に思っていた。 道行く人がたまに俺のほうを見てびっくりするあたり、顔色が非常によろしくないのかもしれない。 こういうときは酒を飲んで早く寝るに限る。 コンビニで引きつった顔の店員から酒を買い、その日は10時前には寝た。 翌朝、しっかり寝たはずだが体の違和感は消えていない。朝の準備を済ませた後でふと 昨日は携帯を朝かばんに入れたっきりで、一度も出さずに寝てしまったことを思い出し あわててチェックしてみた。 ・・・・・・・留守電12件、しまった、誰か緊急の用事でもあったのか、とりあえず再生せねば 「私メリーさん、今○○駅にいるの」 「私メリーさん、今○○大学の前にいるの」 「私メリーさん、今○○教室の前にいるの」 「私メリーさん、今あなたの後ろにいるの」 「私メリーさん、さっきからあなたの後ろにいるの」 「私メリーさん、あなたの後ろにいるんですけどー、もしもーし」 「もしもーし、メリーさんですよーいい加減気づいてくださーい」 「メリーです・・・取り憑いた人が鈍すぎるとです・・・めりーです・・・」 「うー、一日一回くらいは後ろ見るもんでしょ普通!」 「ほらほら、あのおじさんとかめっちゃ私のこと見てるよ」 「な、なんでうつ伏せで寝るの!いいかげんこっちみなさいよ・・・」 「えぅ・・・ぐすん・・・・メ、メリーです、この録音きいたらでいいので後ろみてください」 俺は背後の気配を確認すると、振り向かないで家を出て大学へ向かった。 その日俺の背後には、半べそかきながら後ろをついてくる少女がいたらしい。
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