2.希望

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もう決めていた。 「優勝して姉ちゃんを生き返らせる!」 「修二、奏一緒に優勝しよう」 二人は小さく、だが強くうなずいた。 「よし、dream gameについてわからないことだらけだ、各自自分達でできるだけ調べてもう一度話し合おう」 俺達はそう約束して別れた。 奏とは帰る方向が同じだからおのずと一緒に帰ってしまう。 変な距離ってのもおかしいから話して帰ることにした。 それにしてもいつみても奏は完璧な女だと思う。 これは俺だけがそう思うわけじゃない。 証拠にさっきから男の目がうざ過ぎる。 だけど、そんなこと気にせず奏に話しかけた。 「奏は怖くないの?」 「それは怖いよ、でも本当に夢が叶うなら怖くない」 「そっか、お前は強いな」 「強くなんかないよ、それをいうなら強いのはれんだよ」 「俺のどこが強いんだよ」 「小さい頃あたしのことよくいじめっ子から守ってくれたり、停電のとき暗くて怖かったときもそばで励ましてくれたじゃん、れんのほうが強いよ」
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