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もう決めていた。
「優勝して姉ちゃんを生き返らせる!」
「修二、奏一緒に優勝しよう」
二人は小さく、だが強くうなずいた。
「よし、dream gameについてわからないことだらけだ、各自自分達でできるだけ調べてもう一度話し合おう」
俺達はそう約束して別れた。
奏とは帰る方向が同じだからおのずと一緒に帰ってしまう。
変な距離ってのもおかしいから話して帰ることにした。
それにしてもいつみても奏は完璧な女だと思う。
これは俺だけがそう思うわけじゃない。
証拠にさっきから男の目がうざ過ぎる。
だけど、そんなこと気にせず奏に話しかけた。
「奏は怖くないの?」
「それは怖いよ、でも本当に夢が叶うなら怖くない」
「そっか、お前は強いな」
「強くなんかないよ、それをいうなら強いのはれんだよ」
「俺のどこが強いんだよ」
「小さい頃あたしのことよくいじめっ子から守ってくれたり、停電のとき暗くて怖かったときもそばで励ましてくれたじゃん、れんのほうが強いよ」
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