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「宮島、12球団どこでもOK!」
「希望は広島東洋カープ!」
あの敗戦から数日が経過し、弘貴は未だに新聞紙を賑わせた。
最後の凡退で評価が下がることなどなく、流し打ちをする技術に感嘆の声が上がったほどだった。
「あいつ大丈夫かな……」
愛美が試合中に感じた評価が下がるという不安は杞憂に終わったが、あの場面で打てなかったことに対し、責任感が人一倍な弘貴を単純に心配していた。
「あいつってもしかして俺のことー?」
そんなことをいざしらず、当人こと宮島弘貴は無邪気な笑顔で笑いかけた。
「び、びっくりした……!」
「ごめんごめん」
脅かすつもりは一切なかったが、想像以上に驚く愛美に対し謝罪をし、横に並ぶ。
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