最後に

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はじめに(…てか、最後になってしまった) この記録は2011年、3月11日に発生した東日本大震災と、その災害救援に出動した一人の自衛隊員の主観に基づく記録であり 防衛省、自衛隊の公式の記録、見解とは無関係なものです。 もし公式記録と矛盾が生するならば、私の勘違い、記憶違いに起因するものであります。 …この手記を公表するにあたり… 〇部隊の行動、性能に関する記述 〇隊の信用を疑われるような各個人の見解 〇個人名、部隊の固有名称 …など、プライバシーや隊の行動、能力などに関する記述は削除させて戴きました。 従って 私がどの艦でどのような行動をしていたか等の詮索はご遠慮いただければ幸いです。 (当時所属していた部隊からは転出したためあまり問題はないと認識しております) …あの日から1年と3ヶ月以上たちましたが… 未だに放射能を放ち続ける福島第一原発 処理の目処のたたない震災瓦礫… 生死も定かでない行方不明の方… まだまだ問題は山積みですが あの日、日本中で聞こえた 『絆』 …まだ日本人にその想いがあるならば… 必ず日本は立ち直れる… そう信じたいものです。 …万が一、不幸にして日本、または世界の何処かで同様の災いが起きたとき この手記が何かのヒントに …なるような事態が発生しないことを祈りつつ… 2012年、6月のある平和な一日… 瀬戸雪風
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