Ⅱ章 ――店へ――

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「今の声、誰だ?朔那」 「えっあ・・・輝空っていう人なんだけどね・・・今の声」 軽く朔那は紹介した。 ――後で呼ぶからな、3人とも連れて来いよ―― 「分かった」 「「「スゲー」」」 その後、真也たちを朔那の部屋に案内した。中へ入ると4人分のお茶とお菓子が用意されていた。 「ホンットにすごいな・・・」 「ここまでとは・・・」 「あぁ、ホントに」 席へ座るとお茶を啜(すす)った。 「うまっ」 「どこのシェフ!?」 「菓子もうまいし」 3人の周りには花の幻覚が見えたような気がした。 「じゃ、そろそろ、どういう関係か」 「話してくれよ」 「よろしく」 「あぁ~・・・最初に・・・」 説明しようとした時、叫び声が聞こえた。 「ギャ―――やめろ―輝空、俺が悪かったっ」 「・・・・・・今の人は?」 「雪月って言うんだ・・・叫んだ人・・・」 首を落としながら紹介した。 「お前の家ってすごいな」 溜息が朔那は零れてしまう。一体全体雪月に何を仕出かしたのやら・・・と。 「で、輝空たちは俺を育ててくれた親?見たいな人だね。一まとめすると」 へぇ~と3人はコクコクと頷いていた。 「・・・まとめて言うと終ったんだけど・・・」 「えっもう?」 「もう少し何か教えてくれ~」 真也と翔ははしゃいでいたが、巴はお茶を楽しんでいた。 「じゃ~質問でも・・・」 ――チリーン・・・チリーン・・・―― 鈴の音が聞こえ、言葉が途切れてしまった。 「ん?・・・この音は・・・鈴?」 翔が聞いてきた。朔那は頷くと立ち上がった。 「さてっと・・・行くぞ」 「「どこへ?」」 「輝空のとこ」 部屋を出た後、大きな襖の前に行った。すると、そこに霧月 がいた。 「あっ」 左側の襖に手を掛けたので、反 対の方に手を掛けた。 「さぁ~どうぞ」 すす――っと襖を開けた。 開けた部屋の正面には自分たちと同じくらいの男がいた。 その左側い銀髪の髪を1つにくくっていた。 その右には真っ黒な髪な銀色の目をしていた。 「・・・どうぞ」 「さぁ、どうぞ」 すす――っと襖を開ける。 開かれた部屋の真正面に自分たちと同じくらいの男に気づいた。 その右には銀髪の髪を1つにくくっている黄金色(こがねいろ)の目の青年がいて、 左には真っ黒な髪に銀色の目をした青年が座っていた。
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