Ⅲ章 店の店主

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ソファーに座っていた少年が進めたので中に入る。 座布団の用意されていた場所に座った。   襖を閉めた2人、朔那は真也の右隣に、霧月は雪月の左隣に座った。 「さてっと・・・んー・・・君達から見て、朔那の方から、真也君、巴君、翔君・・・かな」 「はい」 「そうです」 「わかるんですか?」 同じくらいの青年は笑顔を見せると、 「朔那から聞いているからね」 と言った。 (いや・・・名前を出した事あんまないって・・・) 内心朔那は輝空にツッコんだ。輝空はこっちを向いてニヤッとした。絶対何かしたと朔那は確信する。 「こっちの紹介をしようか。俺が輝空。輝く空って書いて、輝空ね」 「そして、君達から見て、右側にいるのは、弧を描く月と書いて、弧月(こづき)」 弧月と呼ばれた青年は軽く礼をした。 「左にいるのは、さっき叫んだ人ね。雪に月と書いて、雪月」 「叫んだは余計だっつーの・・・」 フンッと横を向いた。 「その隣は知ってるよね?」 「はい」 真也が言うと、巴と翔も頷いた。 「何か聞きたい事があれば、受け付けるよ」 輝空と呼ばれた青年は聞いた。 「じゃ~いいすか?」 「どうぞ」 ニコッと笑った。真也はおずおずと口を開いた。 「輝空さんって何歳なんですか?」 思い切って言うと、朔那達も驚いてしまう。 (そういえば、俺も知らない・・・) 輝空は目を見開いていたが、すぐの元に戻った。 「フフフ・・・痛いね輝空」 とそこで、弧月が口を開いた。 何が痛いのか分からなかったが、ただ、輝空の返事を待った。
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