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問題児??
私、問題児なのっ??
でも今日のミスは私では無いのですが…。
落ち込む…。
「へぇ、この子が問題児なの~。なんか分かる気がするわ!フフッ。あなた、名前は?」
見かけで何が分かるの?!秘書課だからって偉そうに見下さないでよね。
「松田…藍子です」
言い返せるはずもなく、素直に名乗った。
「松田さんね!今日秘書課の下っ端が一人休んでるの。頼むわよ」
下っ端さん、きっとこの人にこき使われるのが嫌で休んだに違いない…。
私は負けないぞ。
そろそろ会議が始まるみたいで、課長から上のクラスの人達が続々と会議室に入って行く。
「ほら!佐伯君ももう中に入ったほうがいいわよ。もうすぐ会長が来るから」
会長?!
佐伯さん、ハイクラスの会議に出るんだ~。
さすがバラ色の出世コースが用意されている人。私には一生縁のない会議だ。
「松田、お茶だけはひっくり返すなよ」
「は~い…」
佐伯さんの背中を見送って、川島さんをチラッと見た。
川島さんも、佐伯さんの後ろ姿をジッと眺めてる。
「…あの」
ちょっと聞きたい事が・・・
「佐伯君さんとは……」
どんな間柄なんでしょう?
同期…なのかな?
佐伯さんがあんなふうに誰かと話すの、初めて見たから。
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