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階段で5階まで下り、自分の部署に戻った。
「松田さんっ!!」
怒った顔をしてこっちに来る鹿野さん。
「こんな時間までどこに行ってたのっ!!」
どこにって……。
私が答えようとしたら、後ろから佐伯さんが入ってきた。
「あー鹿野、悪い!松田は俺といたから」
「佐伯さんっ…」
私を責めた鹿野さんの顔が引き攣ってる。
佐伯さんが鹿野さんの肩をポンッと叩いて自分の席に戻った。
私には目もくれない。
当たり前か。
「そういう事ですので」
鹿野さんに頭を下げた。
今日のミスは私がかぶりますけど、“次”は絶対にないですから!!!
そう視線で訴えて、私も自分の席に戻った。
何も書類が置かれてない私の机。
今からどうしよう…。
お腹空いたな…。
「どーこ行ってたの~」
麻衣子が恨めしそうな顔であたしの腕にもたれかかってきた。
「秘書課だよ~洗い物してた」
「秘書課~?!」
パソコンに隠れてコソコソと事の経緯を麻衣子に話した。
川島さんの事も。
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