第2章 上司の優しさ

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それにしても佐伯さん、背…高いな…。足も長い。 後ろから見たヘアースタイルも文句なし…。 やっぱり完璧人間だ…。 お会計をしている後ろ姿を見ていたら、また乙女心が疼いた。 「行くぞ~」 お会計を終えて佐伯さんが振り返った。後ろ姿も振り返った姿も、どっちも素敵だ。 「ごちそうさまでしたっ!!」 再度お礼を言って頭を下げた。 「いえいえ。豪快なお前に楽しませてもらったよ」 豪快?! 「何ですか、それ!!」 「そのまんまだけど?」 きっと私が大食いって事を言いたいんだ。 恥ずかしいけどたくさん食べさせてもらったのは事実だから否定できない。 「でもあんなに旨そうに食ってくれて俺も嬉しかったよ。サンキューな」 「そんなっ、こちらこそですっ…」 佐伯さん、いい人過ぎデス!! あまり私を刺激しないでくださいっ。 優しい顔で笑っている佐伯さんに、胸がキュンキュンした。 やっぱり全てにおいて素敵な上司。 大人の男性。 こんな人と付き合えたら、一生幸せだろうな…。
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