第3章 上司に片思い

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*** 季節は秋から冬へ…。 師走の12月に入り、仕事はピークに忙しかった。 朝から晩までパソコンと睨めっこ。 ゆっくり年末年始を過ごしたいなら、とにかく働けっ!!と課長に言われた。 何故か一度佐伯さんの視界から消された私、今はもうしっかり仕事で挽回して引き続き佐伯さんの部下として毎日頑張っています。 食事も外回りもあの時の一回きりだけど、良い経験になったと今は胸の中に封印しました。 「ねー藍子、今日の夜は暇?」 隣の席の麻衣子がコソコソと聞いてきた。 「…ごめん。今日は用事があるんだ」 私の“用事”に、敏感な麻衣子。 「青木とデート???」 「違うよ」 青木君とはあれから予定が合わず二人では出かけてない。 「外回り??」 「それも違う」 佐伯さんとなら外回りもしたいけど。 私はもうあの日以降、選ばれない……。 そういえば佐伯さんと食事した事を麻衣子だけには話したら、首を絞められた。 もしそれが他の女子社員の耳に入ったら、抹殺もんだって。 恐すぎる。 「じゃあ何の用事?」 「………うん」 今日は…。
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