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「鹿野さんじゃありません……私が作ったんです」
もう2ヶ月も前の話しなのに、どうして今になってこんな事に…?鹿野さん、何でこんなデータを残してたの?
「お前、損な性格だな。人のミスをかぶって何平気な顔をしてるんだ?鹿野に黙ってろとでも言われたのか?」
もう佐伯さんの中では鹿野さんのミスだったって核心してるんだ。
「それとも、ミスをかぶってやったからって逆にお前が鹿野をおどしたり」「そんなことっ…」
思わず声が出てしまった。
「する訳ないじゃないですか…」
「だよな。それは俺にでもわかるさ。じゃあ黙ってろって言われたのか?」
違う……。
鹿野さんからは何も言われてない。
ただ、あのミスを私に押し付けただけ。
黙る私を見て、佐伯さんがため息をついた。
「このデータは…パスワードを入れないと見れなかった。鹿野がどうしてお前のミスにわざわざパスワードをつけるんだ?」
パスワード………???
鹿野さんの考えてる事がわかんない。
自分のミスにパスワードを付けて取っておくなんて、どうしてそんな事…?!
「俺は…別に鹿野を責める為にお前に聞いてるんじゃない。鹿野本人を呼べばすぐに分かる事だ」
そうだよ……。
何で私が呼ばれたの……?
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