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楽しいお茶会が終わり夜になった。
「千瑠璃、後で俺の部屋にこい。」
「刀がいりそうですか?副長」
「後で話す。」
「わかりました。」
ボクはお茶会の後片付け多図家を済ませ土方さんの部屋に行った。
「土方さん千瑠璃です。」
「はいれ」
スッと戸を開けると千鶴以外の幹部がいた。
「みんな揃ってたんだ」
やっぱりみんな羽織りと刀を持っている。
「千瑠璃、今夜はお前の初任務だ。」
「承知」
あれこれ話が進みボクは沖田さんの一番隊の副隊長になる事になった。
「よろしくね、千瑠璃ちゃん♪」
「こちらこそ隊長」
「やだなぁ普通にしてよ。」
「ボクはの下っ端隊士ですからね他の隊士からいろいろ言われそうだから任務の時は我慢してください。」
「ちぇっボクが斬っちゃうのに…」
「大福まだ余ってるの帰ったらあげますから」
「本当?」
「はい約束します。だから生きて帰りましょうね。」
「あははボクは死ぬ気なんてないよ?」
「ボクは羽織りを取ってきます。」
「ボクも一緒に行くよ。」
「でもすぐ戻りますよ?」
「いいからいいから」
ボクは千鶴との部屋に入り羽織りを羽織った。
そして、焔と鏡水を装備して部屋を出た。
屯所の門前で
「ねぇ千瑠璃ちゃん♪怖い?」
「怖くないです。これくらいしか役に立てないですから」
「ほんとに?」
「本当ですよ血を浴びる事は恐れていませんから」
「斬られちゃうんだよ?」
「ボクは人を殺した。この手は血塗られ手なんです。誰も救えない汚れた手なんです。相手は生きるために必死なんです。斬られても仕方ないですからそれに自分で決めたんです。」
「……そっか…。」
「近藤さんたちが仲良く笑う平和を崩す奴はこの手で殺す。この汚れた手を使う理由ですから。」
「総司ぃそろそろいくぞ」
「…行きましょうか、総司さん帰ったら土方さんに悪戯しましょうね?」
「!うん行こうか千瑠璃ちゃん」
ボク達は土方さん達の所に行き千鶴に見送られながら屯所を出た。
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