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「平和だね~」
「頭の中が?」
「失礼な!ボクの頭の中が平和なわけないじゃん!いつだって一希君とレンレンでせめぎあってるよ!」
「ふーん、てかどっちか一人にしぼりなさいよ星華」
「やだ!そんなこと言うなら千夏も同じじゃん。最近三年生が卒業してからはぁとかふぅとかため息ばっかりだよ?」
夕陽が入り込む図書室の中で千夏と星華の二人は話し合っていた。
「そんなことないって、ただ……」
「ただ?」
「あぁ……もううるさい!」
「シスコン千夏め!ついに暴れるか?」
「ぶっ飛ばすわよ?」
「シスコン千夏が怒ったぞ~」
「うっさい!星華にだけは絶対に言われたくない!あんたよりシスコンはいないでしょ」
「はっはっはっ~ボクのどこがシスコンなのさ~」
「あんたのお姉ちゃんは漣が嫌いみたいね」
千夏がにやけながらそう告げる。
「うぅ……このバカ姉!オレも嫌いだよ!」
「へにゃ!?レンレン!?待って誤解だよ!」
図書室を出て行った漣を追いかけて星華も図書室を出て行った。
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