最初の一歩

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最初の一歩

電話を切ってすぐ アタシは急いでメイクをして お気に入りのワンピに着替えると 家を飛び出した   時間は am2:20 近くのコンビニで待ち合わせだ   ドキドキしながら コンビニの中に入ると 見覚えのある顔ぶれがいた   アタシの3個下の ミナト。ケイスケ。トモキ。   昔から知ってる 可愛い奴らだ   「何してるの?」   三人の後ろから アタシが声をかけると   三人は一斉に振り返って   「ありゃ、先輩もぅ来たん?」   とトモキが返事をした   「ん?何が??」   アタシはトモキの言う意味が なんだか分からず聞き返すと   「俺達、タケルさんに頼まれて迎え来たんだぁ」   とニコニコしながら 口々に答えた   アタシは思わず   「…えぇぇッ!!本当に!?」   知り合いだったなんて 思いもしなくて 間抜けにも叫んでた   冷静になって考えてみれば分かる事で   タケルとこの子達つて同じ中学だもんね   なんて1人で納得していると   アタシの心境なんてお構い無しに   「早く行こうぜー」   ってミナトの声に アタシは頷きながら   「あぁ…うん、そうだね」   って軽く返事をする   アタシの返事と同時ぐらいに 三人が自転車に乗ると走り出した アタシも3人の後ろを追い掛けるように自転車を走らせる   アタシ… こんな時間に中学生とチャリこいでるよ しかもまだ13歳の少年だよ   なんだか少し笑えた
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