会いたい

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am1:00 真っ暗な部屋に 携帯が鳴り響く   誰だぁ?   眠い目をこすりながら 暗闇に光るディスプレイを覗き込む   ディスプレイに浮かぶ 後輩の番号を確認して   「またか…」   1人呟いた   いつもの事 きっと今日も遊びの誘い   その頃のアタシは 毎日のように夜遊び 朝までオール…遊ぶのが日課   寝る時間なんてイラナイ! そんな感じで過ごしてた   いつからかな… アタシなんでこんな風になったんだろ   考えてみても 答えなんて出るはずも無く   ただ 流されて 流されて   ここまで来てた   いつまでこんな生活 続けるのかな…   なんてふと思ったと同時に アタシは考える事を止めた   鳴り響く携帯に手を伸ばし いつものように電話に出る   その瞬間   『せんぱい?やぁっと出た!今日はお願いがあるんですけど…』   後輩のミユキから意外な言葉   「お願い?遊びじゃなくて?」   『はい』   「??まぁ、よく分からないけど良いよ、何?」   ミユキのお願い… なんだろ? 金貸してとかかな? なんて思いながらも とりあえずOKした   するとミユキからは 更に意外な返事   『実は…今から言う番号に電話してもらいたくて…』   ??? 余計に頭の中は?マークだらけ なのにアタシは 何だか分からないまま   「うん、良いよ」   なんて答えてた   その言葉を聞いてなのか 電話の向こうでは 嬉しそうなミユキの声   ミユキは番号を言うと 最後に   『じゃあ、お願いします』   それだけ言って 電話を切った
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