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ミユキから聞いた番号を
1つずつ確認してボタンを押す
―プルルルル…―
耳元で響くコール音
真夜中のせいなのか
妙に緊張する
数秒のコール音の後に
『…はい?』
出たのは男の声
「あっ、ゴメン。かけて欲しいって頼まれて…」
思わずシドロモドロになる
誰だか分からない相手
どうしよ…
一瞬の沈黙
だけど突然
『あっ!!もしかして先輩?』
「えっ??」
『あぁー…俺、駅前で会ったタケルだけど…覚えて無い?』
タケル…?
タケル…
タケル…!?
分かった瞬間
ドキッ!!とした
だって…
だって…
タケル…
アタシがずっと
ずっと
ずっと
会いたかった人
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