彼女は自称マッドサイエンティスト

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ただ今電車に揺られて旅館に向かってます。 なんで旅館なのか?聞かないでくれ。 「わぁーい!旅行だぁ!旅行だぁ!蟹!海老!マグロ祭だぁああい!!」 「黙れ。小娘」 隣のめぐるの頭を軽く小突いた。 「だって楽しみですもん!旅行!!」 めぐるは足をバタバタしながら笑顔で見てくる。 まるで子供だな。 それから約一時間電車に揺られてバスに乗り換える。 バスに揺られてこれまた一時間。 乗ってきたバスを見送り辺りを見回す。よくやく目的地の旅館の近くに着いた。 しかし‥なんていうか都会にはない風景がそこには広がってきた。 透き通るような綺麗な海、限りなく広い綺麗な空、小鳥の囀りが聞こえてくる山並み。 なんかすげー癒される。 「ねぇねぇ!楓さん!何ぼーっとしてるんっすか?」 「な‥なんでもない!!行くぞ!!」 予約した旅館に向かい二人で歩きだした。
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