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『いや~♪今から俺の連れと、衆介ん家行っていー?』
「はぁ!?」
いいわけねーだろがっ!
来んなっ!!!
『まぁ、もう衆介ん家の前なんだけどぉ~』
ピーンポーン…
…くっそ。
来てんのかよ。
電話を切って、ノソノソと玄関のほうへ近づく。
「衆介ぇ~開けてぇ~♪」
「マジで帰れ」
「なんでだよぅ~衆介ぇ~」
大きな声で、俺の名を呼ぶ。
ドンドンと玄関のドアを叩く。
「やめろって…近所迷惑」
つーか、俺も迷惑。
「じゃー開けて?」
あー…もうヤダ。
いろいろめんどくせぇ。
ま、酔ってんだったら、すぐ寝ちゃうだろうし、上げてもいいか。
この判断が、最悪な結末になるとは知らず…。
「衆介くぅ~ん」
「あーもう、ハイハイ。わかったから静かにして」
ガチャッ…
ドアを少しあけると、忍は乱暴にドアを引き開けて、ドカドカと中へ入ってくる。
「おじゃましまぁーっす♪」
相変わらず、のんきなやつ。
忍は、他の人なんかお構い無しに、鼻歌なんか歌ってる。
俺の許可も得ず、勝手に俺の部屋に入っていく。
「すいません、夜なのに」
家の前には、忍のほかに、男が一人と女が二人いた。
一人の男がためらいがちに聞く。
「あの…本当に上がってもいいんですか?」
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