第四章∮別れて

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『いや~♪今から俺の連れと、衆介ん家行っていー?』 「はぁ!?」 いいわけねーだろがっ! 来んなっ!!! 『まぁ、もう衆介ん家の前なんだけどぉ~』 ピーンポーン… …くっそ。 来てんのかよ。 電話を切って、ノソノソと玄関のほうへ近づく。 「衆介ぇ~開けてぇ~♪」 「マジで帰れ」 「なんでだよぅ~衆介ぇ~」 大きな声で、俺の名を呼ぶ。 ドンドンと玄関のドアを叩く。 「やめろって…近所迷惑」 つーか、俺も迷惑。 「じゃー開けて?」 あー…もうヤダ。 いろいろめんどくせぇ。 ま、酔ってんだったら、すぐ寝ちゃうだろうし、上げてもいいか。 この判断が、最悪な結末になるとは知らず…。 「衆介くぅ~ん」 「あーもう、ハイハイ。わかったから静かにして」 ガチャッ… ドアを少しあけると、忍は乱暴にドアを引き開けて、ドカドカと中へ入ってくる。 「おじゃましまぁーっす♪」 相変わらず、のんきなやつ。 忍は、他の人なんかお構い無しに、鼻歌なんか歌ってる。 俺の許可も得ず、勝手に俺の部屋に入っていく。 「すいません、夜なのに」 家の前には、忍のほかに、男が一人と女が二人いた。 一人の男がためらいがちに聞く。 「あの…本当に上がってもいいんですか?」
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