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そりゃ、帰ってくれたらありがたいけどね。
正直、超迷惑だし。
「ま、別にいいよ。親はいねぇから、気使わなくて」
厄介なことさえ起こしてくれなければ、別にいい。
「じゃーいージャン!?あはぁ~シュウスケくん?マジで感謝~♪」
一人の女の子も、ベロンベロンに酔ってる様子。
赤い顔…どんだけ飲んだの。
もう一人の女の子は、おとなしそうで、まだマシなのに。
「とりあえず、寒いから入って」
家に入れた。
近づいた瞬間、お酒の匂い。
つい咳き込みそうになる。
「衆介ぇ~酒くれーいっ」
忍が俺の部屋から、叫ぶ。
チッ…るせぇな。
仕方なく、冷蔵庫に入っていたチューハイを、取りに行く。
『飲まないほうがいい』って言ったって、忍なら飲むだろうし。
「忍の友達さん達も、俺の部屋に居てくれる?」
「あっ、ハイ。ありがとうございます…」
男は礼儀正しいから、お酒もそんなに多くは飲んでないんだろう。
まともなやつがいて、内心ホッとする。
「ユリ、ちゃんと歩けって…」
「わかってるよぉ~」
酔い潰れているユリという女を、まともな男が連れていく。
ったく、大変だね。まったく。
手伝う気にもならねーわ。
「あのっ…」
かすかに高い声が聞こえた。
「ん」
後ろに、もう
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