第四章∮別れて

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そりゃ、帰ってくれたらありがたいけどね。 正直、超迷惑だし。 「ま、別にいいよ。親はいねぇから、気使わなくて」 厄介なことさえ起こしてくれなければ、別にいい。 「じゃーいージャン!?あはぁ~シュウスケくん?マジで感謝~♪」 一人の女の子も、ベロンベロンに酔ってる様子。 赤い顔…どんだけ飲んだの。 もう一人の女の子は、おとなしそうで、まだマシなのに。 「とりあえず、寒いから入って」 家に入れた。 近づいた瞬間、お酒の匂い。 つい咳き込みそうになる。 「衆介ぇ~酒くれーいっ」 忍が俺の部屋から、叫ぶ。 チッ…るせぇな。 仕方なく、冷蔵庫に入っていたチューハイを、取りに行く。 『飲まないほうがいい』って言ったって、忍なら飲むだろうし。 「忍の友達さん達も、俺の部屋に居てくれる?」 「あっ、ハイ。ありがとうございます…」 男は礼儀正しいから、お酒もそんなに多くは飲んでないんだろう。 まともなやつがいて、内心ホッとする。 「ユリ、ちゃんと歩けって…」 「わかってるよぉ~」 酔い潰れているユリという女を、まともな男が連れていく。 ったく、大変だね。まったく。 手伝う気にもならねーわ。 「あのっ…」 かすかに高い声が聞こえた。 「ん」 後ろに、もう
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