第五章∮理解

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う、わ…、ちょっ…! 頬にかかったレモンサワーが、植村の唇と舌で吸い取られた。 「やめろ!!!」 「あははっ♪焦ってる~」 リアルにうざい。 服の袖で、頬をこする。 忍がその光景を見て、 「やるねぇ~愛美チャン♪シュースケも照れんなって!」 と言った。 「違ぇわ!!!」 んなこと言うから、調子に乗るんだよ、この女! 早く帰ってくれ…。 あからさまに嫌な顔をしながら、髪を乱した。 「つーかさ、衆介と、こいつらってあんまり面識ねぇよな?ってことで、自己紹介タ~イム♪」 「はぁ!!?」 いらついている俺の気持ちはそっちのけで、話を進めだす。 「んじゃ俺からいっきまぁーす♪」 忍が明るい声で言う。 「名前は紺野忍。年は18で、趣味はカラオケ♪」 イェーイ♪と歓声がわく。 いや、別に盛り上がるとこじゃねぇだろ。 次アタシ~、と酔っ払ってる女が手を挙げた。 「アタシの名前はぁ、橋本ユリ!年は15歳でっす♪年離れてっけどぉ、タメでヨロシク!」 いや、敬語使えや。 でも、15歳って…じゃあサユと同じ学年じゃねーの? 「俺は、佐藤大樹。同じく15。…こら、ユリ、そんな飲むなって」 チャラくて派手な橋本、世話上手な佐藤。そして…… 「植村愛美です!16歳だよ♪国定くんの
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