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う、わ…、ちょっ…!
頬にかかったレモンサワーが、植村の唇と舌で吸い取られた。
「やめろ!!!」
「あははっ♪焦ってる~」
リアルにうざい。
服の袖で、頬をこする。
忍がその光景を見て、
「やるねぇ~愛美チャン♪シュースケも照れんなって!」
と言った。
「違ぇわ!!!」
んなこと言うから、調子に乗るんだよ、この女!
早く帰ってくれ…。
あからさまに嫌な顔をしながら、髪を乱した。
「つーかさ、衆介と、こいつらってあんまり面識ねぇよな?ってことで、自己紹介タ~イム♪」
「はぁ!!?」
いらついている俺の気持ちはそっちのけで、話を進めだす。
「んじゃ俺からいっきまぁーす♪」
忍が明るい声で言う。
「名前は紺野忍。年は18で、趣味はカラオケ♪」
イェーイ♪と歓声がわく。
いや、別に盛り上がるとこじゃねぇだろ。
次アタシ~、と酔っ払ってる女が手を挙げた。
「アタシの名前はぁ、橋本ユリ!年は15歳でっす♪年離れてっけどぉ、タメでヨロシク!」
いや、敬語使えや。
でも、15歳って…じゃあサユと同じ学年じゃねーの?
「俺は、佐藤大樹。同じく15。…こら、ユリ、そんな飲むなって」
チャラくて派手な橋本、世話上手な佐藤。そして……
「植村愛美です!16歳だよ♪国定くんの
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