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目的地100㍍手前の地点から撮影を開始
レポーターがいかにもな紹介をしながら歩き始める
一見ただの一軒家にしか見えない建物
その前で立ち止まると一旦撮影を止めた
レポーター「はー?ホントにここなの?普通の家じゃん。住所間違えてなぃ?ほら、あっちに倉庫みたいのあるじゃん。あっちじゃ‥」
と‥玄関が開き、中から40代後半とみられる男性が顔を覗かせていた
住人にしてみれば家の前で何かしていれば気になって仕方ないだろう
隣近所の家では2階の窓からチラチラと様子を伺っている者もいる
レポーター「あっ!いゃっ!すみません。どうやらこちらの手違いで住所間違えたみたいで。お休み中のところ、お騒がせして申し訳ございません。すぐに移動いたしますので‥」
男「あってますよ‥」
移動を指示しようとカメラマンの方を振り向くのと同時にボソリと呟いた
レポーター「‥え?」
ドラマなどでよく見かける光景だなと内心苦笑しながらも念のため聞き直す
レポーター「え、と、あってる?ここ?で?」
男「あぁ」
口数少なく答えると一旦中に入り草履を履いてまた出てきた
あぁなるほど。ここに住んでいてあっちの倉庫で作業するんだな
男「ついて来い‥」
というなりまたもや家に入ってしまった
取材陣は何か道具でも取りにいったものだと思いその場でまっていた
男「なにやってんだ。早く入れ‥」
玄関から再び顔を出すと少しイライラした様子で言い放ち、少しだけ玄関を開けたまま待っていた
レポーター「え?中?先に取材しろってことか?スケジュール伝えてないの?」
伝えてあると手振りで示し先に入って行くカメラマン
とにかく取材しないことには帰れないのでしぶしぶついていく
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