出会いのあの日…

4/5
前へ
/481ページ
次へ
「………。」 源「お前ももしかして入学するのか?」 「……………あぁ…」 源「俺は源田幸次郎…お前は?」 「……佐久間次郎…」 源「佐久間か…よろしくな!」 佐「………助けてくれた事は…感謝する…じゃあな。」 源「あ!……!」 その時強い風が吹き付けた。 佐久間の髪がふわりと浮く。 桜が舞って佐久間を取り巻く…その時の佐久間の横顔、立ち姿は…凛々しくて美しかった。 ――――――――――… ――――――――… 源「そこで一目惚れしたな。」 佐「ふーん…」 源「まさか両思いになるなんて思って無かったからな。」 佐「お前の努力の成果だろ…」 源「そうか?」 佐「あの日…どうせ俺なんか誰も助けないって思ってたんだ…だから嬉しかったし…」 源「本当か!」 佐「それからも…色々…支えてくれて…お前と一緒に居るのが…楽しくなった…」 源「佐久間…」 佐「間にたくさんの事があったけど…やっぱり出会いのあの日がなきゃ…お前とこんな関係じゃ無かったかも…」 源「じゃああの日に感謝しなきゃな。」 佐「………うん!」 (出会いのあの日…) それはきっと偶然では無かったのかもしれない。
/481ページ

最初のコメントを投稿しよう!

224人が本棚に入れています
本棚に追加