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「………。」
源「お前ももしかして入学するのか?」
「……………あぁ…」
源「俺は源田幸次郎…お前は?」
「……佐久間次郎…」
源「佐久間か…よろしくな!」
佐「………助けてくれた事は…感謝する…じゃあな。」
源「あ!……!」
その時強い風が吹き付けた。
佐久間の髪がふわりと浮く。
桜が舞って佐久間を取り巻く…その時の佐久間の横顔、立ち姿は…凛々しくて美しかった。
――――――――――…
――――――――…
源「そこで一目惚れしたな。」
佐「ふーん…」
源「まさか両思いになるなんて思って無かったからな。」
佐「お前の努力の成果だろ…」
源「そうか?」
佐「あの日…どうせ俺なんか誰も助けないって思ってたんだ…だから嬉しかったし…」
源「本当か!」
佐「それからも…色々…支えてくれて…お前と一緒に居るのが…楽しくなった…」
源「佐久間…」
佐「間にたくさんの事があったけど…やっぱり出会いのあの日がなきゃ…お前とこんな関係じゃ無かったかも…」
源「じゃああの日に感謝しなきゃな。」
佐「………うん!」
(出会いのあの日…)
それはきっと偶然では無かったのかもしれない。
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