ライバルを越えて

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最近俺はおかしい… 「エスカバ様…どうかしましたか?」 エ「いや…なんでもない。」 何時もの様に俺の周りに群がる男共が聞いて来る。 それほどボーッとしていたのか… エ「……………。」 分かっていても自然と視線が向いてしまう。 俺とは真逆に女に囲まれるアイツは一見本人も女に見える… 実際は男だが… エ「………はぁ…。」 ミ「なにため息なんかついてんの?」 エ「…!お前…いつの間に…」 今まで女に囲まれてたのに… ミ「エスカバがボーッとしてる時から…」 肩にかかった三編みを指でいじるのはアイツの癖だ。 エ「はぁ?」 ミ「どうしたの?悩み事?」 エ「ちげーよ…」 ミ「うわ…せっかく人が心配してあげてるのに…」 エ「……悪かったな…」 ミ「!エスカバが謝った?!熱があるんじゃないの?(ピトっ)」 アイツの手が額に触れる。 エ「(ドキッ)…ちょっ…やめろよ!」 ドキッ…て何だよ…今の… ミ「いったぁ…一体何なの?」 エ「ぁー…もう…来い!(グイッ)」 ミ「うわ!」 俺は少し強引にアイツの手を引いて屋上に向かった。 そこが一番良いと思ったからだ。
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