悲恋～届かぬ想い～

別れ

着信を見ると、何と彼女から電話が！
即行で電話に出た…

「もしもし？」

あの日以来の彼女の声は…何故か涙声だった。

『私ね…振られちゃった…』

え…

『今日メールが来たの“別れようか”って』

俺は知っていた、兄貴が浮気をしているという事実を…。

『“俺彼女出来たし”だって。私…弄ばれてたんだね…』

鼻を啜る音が聞こえた。
彼女は泣いてた…
だけど、俺は何も声をかけてあげる事が出来なかった。