恋煩い

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彼女は今頃、何処で何をしているんだろう? 「はぁ…」 あぁ、また溜め息が… 「あ、そうか!兄貴に聞けばいいんじゃん!」 そう思った俺は、兄貴の部屋へ行こうと自室を出ようとした …と、その時! 「上がって」 「おじゃましまーす」 玄関から兄貴の声が聞こえ…て、女連れ! 2階の廊下で突っ立ってる俺に気付いた兄貴に 「友達?」 と聞いてみる。 「お前には関係ないやろ」 と、兄貴。 後ろにいた女の子は、少しムッとした顔を此方に見せた。 「なぁ、彼女は…」 と、言いかけた途端 兄貴は… 「此れやる」 と、何かを渡してきた。 手渡された物を見ると、其処には携帯電話があった。 「ちょ、此れ兄貴のだろ!」 「お前にやる。好きにしろ」 そう言って、女の子と自室へ入って行った。 兄貴の部屋から声が漏れて来た。 「なに?あれ!」 「羨ましいんやろ、アイツ彼女おらんし」 …彼女は、その女の子じゃなくて あの子だろ? 部屋から漏れて来た会話から察した、兄貴は浮気してるって事に…。
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