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名古屋駅改札口前
待ち合わせは、9時。
2時間以上も時間がある。
しかし、この間 彼女とのメールを楽しんだ。
時間が経つのは、あっという間だった。
ピロリロリン♪
【着いたよ】
来た来た来た来たー!
俺は彼女を必死に探した……が見つからず。
ピロリロリン♪
【柱のとこに居る?】
そう、俺は改札口前のコンクリートの柱にもたれ掛かって待っていた。
【何処?】
メール送信
どうやら、彼女には俺の姿が見えてるらしい。
ピロリロリン♪
彼女のメールが来た、其処には…
【やっぱ可愛い~////】
俺って可愛い類い入るのか…
何となく嬉しかった。
メールの後直ぐに、俺の身体に衝撃が走った。
ドンッ!
「ぬぉっ!」
改札口を出た彼女が、小走りで俺に抱きついて来たからだ。
「会いたかった…」
目元に涙を溜める彼女。
「俺も会いたかったよ」
ギュッと強く抱きしめ返す。
どさくさに紛れて、何かしようとしたが止めた。
嫌われたらもともこうも無いからな。
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