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バレるバレないとか、どーでも良くなって来た。
注文していて何だが、この店はセルフサービスなのかな?飲み水が出て来ない。
「あ、お水…」
「俺、持ってくるよ」
彼女が立ち上がろうとしたが、其れを俺が静止させた。
普通は男が持ってくるもんだろう!
兄貴の彼女への扱い方に疑問を感じざるをえなかった。
「はい」
水を彼女の前に置くと
「昇ちゃんカッコイイね///何か男らしくて…好き////」
へ?
いやぁ、其れ程でも…ん?今…“昇ちゃん”て…
「彼、そこまでしてくれないもん…」
「あ…」
バレてる!
兄貴じゃないのバレてる!
「あの、お、俺っ!」
「いいの!」
彼女が話し出す
「最初から気付いてたの。浩ちゃんじゃないって…」
最初からバレバレでしたか!
「確かに外見は同じ様に見えるけど…」
一卵性ですからね
「喋り方とか違うし」
ですよね…
兄貴の振りは、無理があったか。
「メールも昇太なんでしょ?急に優しくなったから、おかしいなって思ってたの」
終わった…何もかも…
そう思った、けど違った。
彼女は笑顔で言った。
かなり無理矢理作ってる様にも見えた。
「昇太が彼氏だったら良かったのにって…最近、そう思うの。」
な、何ですとー!
勿論喜んで////
…って違ーう!!
「彼が今日来なかったのは…そう言う理由なんでしょ?」
彼女は、涙を流していた。
俺が来た時点で悟っていたみたいだった。
兄貴が浮気してるって事に…
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