二人きり

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暗い面持ちの俺達の前に、注文した料理が運ばれて来た。 料理を運んできた店員は 「ご、ごゆっくり~」 そそくさと退散した。 気まずい雰囲気を吹き飛ばす様に 「食べよ♪」 彼女は涙を拭い、笑顔で生姜焼きをパクついていた。 「俺…」 「今日は、貴方の事を“浩ちゃん”だと思うから♪だから、謝らんで?」 彼女がそう言うなら…と、それ以上は何も言わなかった。 少しでも長く…彼女と居たかったら。 此れが最後だなんて…普通、思わないだろ? 彼女が望む事をしてあげたかった。 だから、俺は彼女の望む事をしてあげた…
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