経過

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もっと言い方があるのに、不器用な人だ。 本当に心配してくれて言っている言葉なのに、突き離して冷たく刺さるナイフのような言葉ばかり。 この人は、このままずっと、こんな風に不器用に生きていくのだろうか。 視界を流れていく夜のネオンをぼんやりと見ながらそう思う。 この人を分かってくれる人はどこに現れるのか。 そればかりしか考え付かなかった。
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