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合コンの次の日。
申し訳なさそうに深雪に森から電話があった。
『朗先輩、どうだった?』
「どうってねぇ…」
風呂から出たばかりで、タオルで髪の毛を拭きながら、冷蔵庫から牛乳を取り出す。
「一番、静かだったね。人見知りなのかな?」
パタンと足で冷蔵庫を閉めると、深雪はベットに座り牛乳を飲み始めた。
1人暮らしの、短大生。
女性専用マンションという事もあり、オシャレで広く、深雪はこの部屋が気に入っていた。
『お前の好きなな芸能人に似てない?』
「似てない。無理がある」
即座に深雪がそう言うと、森は吹き出した。
「あ、でもね」
『うん』
「私のANNA SUIの待ち受け見てね、蝶々好きなの?て聞かれた」
『へぇ。何でそんなとこ、気にしたのかね?』
「そしたら、合コン終わって、綺麗な蝶々の画像くれたの。
なんか意外と几帳面な人なんだなーと」
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