プロローグ

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「本当に好きなんです!」 顔を赤くして必死にそう告げる男の子 言われたのは相馬 碧衣〈ソウマ アオイ〉 二人以外は誰もいない放課後の教室 告白ならあまりにベタなシチュエーション 告白なんてされたことないから普通だったら喜ぶなり、照れるなり、驚くなり…、何かしらの状態になってもいいはずだ でも碧衣の状態は無。 無表情で男の子を見てる そして何も言わない碧衣を男の子はそわそわしながら見てる 二人の間を窓から入った風が駆け抜けた 風が止んだと同時に碧衣が口を開く 「そーゆうのは本人に言ってよ」
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