1.放課後の屋上

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 仕方ないので1人で購買に向かう。  そう。俺は友達が少ないから。  おい。同情するなよ。  俺は“あえて”友達を作らないんだからな。間違えるなよ?  売店で適当にパンやおにぎりを買い、適当な場所で食べようと場所を見繕っていると、 「ちょっと、あんた。  今日の放課後、屋上に来なさい。話があるから」  白いブラウス、黄色のネクタイ。赤のスカートという学校の制服を纏った少女。  彼女が目の前でこちらを向きながら、突然そんな事を言ってきた。  1度も絡んだ事が無い女の子だな。きっと俺を挟んで会話してるのだろう。  そのまま素通りしようとすると、 「待ちなさい! あんたよ、あんた!」  地味な紺色のブレザーと青のネクタイをそれぞれ掴まれ、彼女に引き寄せられた。  最初は理解が追い付かなかったが、もしかしたら知り合いかもしれない。  一応、顔などをよく確認する事にした。
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