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「まあいいや。
それより早く食べないと遅刻だよ。
総師長に怒られるよ。
っていうか、流青が作ってくれたごはん、冷めるじゃない!!」
「そうな、海里はもう出かけたけど…おい、海生、いい加減起きろよ」
言われてやっと不機嫌そうに起きたのは、長男海生【かいき】。
3度の飯よりゲームが好きで、
けっこうゲームの中では上手って有名人みたい。
でもやっぱり、まだ小さいのに、夜中までゲームをするのはね。
「やめてほしいって母さんずっと言ってるんだけど」
「セーブポイントがそうホイホイあるかよ」
ま、これも母子のいつもの会話。
「ごちそうさん」
「え?おにいちゃんもう食べたの?早いよ!!!」
なんだかんだ言って流青は海生も海里も好きなのよね。
「母さん夜勤でもう仕事ないから、片付けはしとくから、
海生と二人でいってらっしゃい。気を付けてね」
「ありがとう、お母さん!!いってきまーす」
「うぃーーーーーっっ」
アタシもまさか、将来息子に「うぃーーーーーっっ」って学校行かれるようになるとは思ってなかったわ。
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