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「おい!!来須(くるす)俺のことをどう思ってんだよ。」
夕暮れの河川敷の橋の下。
今まで無言だった
神北 浩(かみきた ひろ)は叫んだ。
「どう…?どうって…?神北は神北でしょう!新しい悟り?」
私は神北の言いたいことはわかっていた。
ただ…気恥ずかしくて意地悪をしたくなった。
「もう。いいよ。じゃな!!!」
神北はそう言い放つと一人で帰ってしまった。
彼は走っていった。
まるであのグリコのランナーのように。
絶対に空元気だと思った私はくすっと笑った。
グリコを見ながら…
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