俺だけのもの

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素早く服の中に手を入れて、脇腹を焦らすように撫で回す。 「ひゃっ…」 「まだ言わない?」 「言うよ!言う!」 別に勝負している訳でもないのに、なんだか勝ち誇った気分だ。さえは言いたくないみたいだけど。 「だって、楽屋でゆうちゃんといると恥ずかしいから」 「つるのさんならいい訳」 「つるのさんは家庭あるし、なんもないけど、ゆうちゃん隣にいるとドキドキしちゃうのっ!」 「さえ、」 俺の彼女はかわいいかわいいウサギさんでした。 「いただきます」 「え、ふあッ!」 そんなウサギさんを食べちゃう俺はオオカミさんですか。 「ん…」 朝目が覚めると、目の前にはさえの顔ドアップ。 とても幸せを感じて、細くて綺麗な髪を撫でた。 「ん、ゆちゃん、おはよ」 「おはよ、さえ」 「ふふっ」 さえは俺の胸におでこを押し当ててだきついてくる。 「どしたの、さえ」 「ふふッ、幸せだなあって」 「‥俺も」 「あのね? つるのさんの隣いた本当の理由ね、ゆうちゃんを嫉妬させようと思ったからなんだ」 …えっと、どういうこと? 「は?ドキドキしちゃうってのは?」 「それも本当だけど、ゆうちゃんあんまり感情表に出さないじゃない? だから。妬いた?」 「超妬いた」 その顔もその声もその身体も君のすべてが俺のもの。 さえも俺だけ見てろよ? (作戦A大成功)(引っ掛かったの?俺)(つるのさんに報告!)(うん、そういうの後にしようか) 【END】 リクエストだったみたいです
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